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2021/11/24 ライフプラン
日本ではさらに高齢化が進んでいく予測ですので、さらなる医療費負担の増加は確実。
高齢化が進み、国民医療費は総額44兆円と過去最高を記録。一人当たりの医療費も増加の一途を辿っています。
先日、厚生労働省が公表した『令和元(2019)年度 国民医療費の概況』から、日本の医療費の“今”をみていきましょう。
厚生労働省がまとめた『令和元(2019)年度 国民医療費の概況』によると、
令和元年度の国民医療費(=以下、医療費)は44兆3,895億円。前年比2.3%の増加となりました。
また人口1人当たりの負担額は35万1,800円で、前年比2.5%増となっています。
20年ほど前の2000年と比較していくと、医療費総額は13兆円強増加、1人当たりでは12万円弱増加。
国民総生産に占める医療費の割合は、5.61%から7.93%と、確実に負担は重くなっています。
年齢別に医療費の占める割合をみていくと、
65歳以上が61.0%。さらに70歳以上に限ると51.1%、75歳以上に限ると38.8%。
健康年齢があがり、元気なお年寄りが増えていますが、後期高齢者となる75歳を超えるとさずがに病気知らずとはいかないでしょう。
日本ではさらに高齢化が進んでいく予測ですので、さらなる医療費負担の増加は確実。
国民負担はさらに重くなると考えられます。
【年齢階級別国民医療費】
■65歳未満 39.0%
うち0~14歳 5.6%
うち15~44歳 11.8%
うち45~64歳 21.6%
■65歳以上 61.0%
うち70歳以上 51.1%
うち75歳以上 38.8%
出所:厚生労働省『令和元(2019)年度 国民医療費の概況』より
【人口1人当たりの国民医療費】
1位「高知県」463,610円
2位「長崎県」433,610円
3位「鹿児島県」433,396円
4位「徳島県」426,511円
5位「大分県」418,590円
出所:厚生労働省『令和元(2019)年度 国民医療費の概況』
一方で最も医療費負担が小さいのは「千葉県」で30万8,468円。
第2位(第46位)は「埼玉県」で31万0,939円。「神奈川県」「愛知県」「滋賀県」と続きます。
医療費負担、1位と47位では、一人当たり15万円強の格差が生じています。
国民医療費の財源は、公費が全体の38.3%、保険料が49.4%。
そのうち被保険者は28.1%で12兆4,832億円で、前年比2.7%増となりました。
給与から天引きされている社会保険料。高齢化の進展で医療費が膨れ上がるなか、年々増額されています。
全国健康保険協会『保険料率の変遷』によると、2000年代だけみても、「健康保険料」は8.20%から10.00%に増加。
わたしたちの負担は重くなる一方です。
――こんなに金額、引かれているのか
給与明細をみるたびにため息が出る、という人も多いでしょう。そのため息、さらに大きくなりそうな予感です。
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